以前、マンション1階に住んでいた時のことです。ゲリラ豪雨が続いたある日、キッチンの換気扇の隙間から雨漏りしているのを見つけました。原因は換気扇付近の外壁塗料のはがれ、劣化ということで、壁の塗り替え工事が始まりました。来てくださったのは、親方と呼ばれる50台後半ぐらいの方と30台後半ぐらいのちょっといかつい系の業者さんでした。

当時、1歳半だった息子と専業主婦の私は日中の大半を室内で過ごしており、工事の場所の都合上、業者さんが家の中で作業することやベランダで作業することもありました。とても気まずくなる環境です。

しかし、その業者さんは、ベランダで作業中に室内から息子がジーッと見ていると変な顔で笑わしてくれたり、お昼の休憩時間には一緒に遊んでくれたり、外出帰りに息子がグズって困っているともう少しだから頑張れーと声をかけたりベビーカーを持って上がったりしてくださり、とても助かりました。
他にも、外装工事につきもののシンナー系の匂いですが、私たち親子がいない時間や外に出ない時間帯を予め聞いて、それに合わせて工事を進めてくださいました。大人でもシンナー臭は頭痛の原因になると聞きますので、そのように子供を気遣って対応してくださったのは本当にありがたかったです。

そして、その後、一旦工事は完了したのですが、全く別部分に他の劣化が見つかり、断続的にではありますが2年間工事が続きました。
長期にわたる工事。本来なら嫌な気分がしそうなものですが、そうならなかったのは業者さんの気遣いのおかげだと思います。