“外国人の友達が駐車場を指差して、「大きな車屋さんだね」と言った。しかし、そこはスーパーの駐車場であって車屋さんではない。外国人の友達が車屋さんと間違えたのは、スーパーの駐車場に停まっている車はどれもピカピカに洗車され、しかも、同じ方向にキチッと並んでいるから。
その外国人の友達が人の家の庭を指差して、「この家は何かあったの?」、
私、「何もないよ、人が住んでいるよ」
外国人の友達、「芝生が伸びているけど大丈夫なの?」
その外国人の母国では、庭の芝生が伸びていると違反になるらしい。
その外国人を連れて車屋さんへ行き、オイル交換をしてもらった。
外国人の友達、「車屋さんでオイル交換をするの?」
私、「何かオカシイ?」
友達、「私の国では、自分の乗る車は自分でメンテナンスするわよ」
その外国人の友達を家に招待すると、ガレージに何もないことに驚いていた。
その外国人の母国では、車のメンテナンスに必要な工具、家を補修するために使う梯子などは、何処の家のガレージにもあるらしい。
自宅の外壁塗装をするのに業者さんが来ると、
外国人の友達、「自分の家の塗装も、人にやってもらうの?」
私、「オカシイ?」
友達、「オカシイよ、自分が住んでいる家でしょ!」
その外国人に実家の写真を見せてもらうと、メッチャ広い敷地に平屋の家が建っていた。
メッチャ広い敷地なら、自分で家の塗装をしても御近所さんに迷惑は掛からないだろうが、私の家は隣の家と隣接しており、素人が塗装したら隣の家に塗料が付いてしまう。
外国人の友達、「隣同士なら塗料が付くのはお互い様でしょ?」
残念なことだが、お互い様が通じる御時世ではない。
そもそも、その外国人の母国は年に数回、長期の休みが取れるため自分で家の塗装をしたり車のメンテナンスが出来るのだが、私が働いている会社は有給ですら思うように取れない。
時間的余裕が出来たら自分でしてみたいと思っていたのだが、時間的余裕が出来た時には体力は衰えており、家の外壁塗装は危なくて出来ない。
業者さんが外壁塗装をしてくれているのを部屋の中で見ている私を外国人の友達はどう思ったのだろう、自分で塗装が出来ないダメな奴と思われただろうか?
価値観の違いかな。
人にやってもらうことは恥ずかしいことではない、人にやってもらえる経済力があるのだから。
しかし、私と同年代の人が外壁塗装をしてくれていると、体が動けて羨ましいと思った。”