性格に難はあったのですが連れて歩くには美人だった私の妻、その美人だった妻も20年経てば本当に昔は美人だったのか疑いたくなるほど劣化。
20年経っても妻が変わらないのは性格に難があること、その妻とこれからもずっと一緒かと思うと辛いものがあります。
妻が美人だった時に買ったのが一軒家、妻が劣化したように家も劣化、劣化が著しいのは過酷な環境に晒されている外壁、妻の肌がカサカサボロボロのように建ててから20年経つ外壁もカサカサボロボロ。
若ければ自分で塗装することも出来るのですが、妻同様に私も老いてきたため無理は出来ない、業者に頼むにしても気掛かりはお金。ネットで調べると掛かる費用は業者によってマチマチ、支払う側としては安いほうが有り難いのですが、安いには理由があると思い色々調べて見ると、塗料の違いや足場に掛かる費用で見積もりが大きく変わることが分かりました。
業者のサイトを見ても良いことしか書いてない、そのため利用者の評価を参考に業者を選びました。
隣の家への挨拶は業者さんと一緒、何か迷惑を掛けるようなことがあっても苦情は業者さんに、私の気掛かりは費用に大きく影響を及ぼす塗料が注文通りのものを使っているかどうか。
見積もりで何の塗料をどれだけ使うかは分かっていたため、業者さんが仕事をしている間に塗料をチェック、すると注文通りの塗料を使っており一安心、あとは注文をした塗料を使い切るかどうか、しかし、ずっと監視しているわけにはいかず、使い切ったかどうかは不明ですが、出来上がりを見ると使い切ったかどうかはどうでも良いこと、残った塗料を置いていかれても困るだけです。
外壁がキレイになっても妻は相変わらず、人間がシャワーを浴びるように、外壁をキレイにする場合にはまず水洗い、肌に潤いがある若い子であれば地肌に直接メイクをしても化粧は乗るのですが、老いた肌だと水分が無くカサカサ、カサカサの肌にメイクをしても化粧は乗らないため、老いた肌の場合は保水液等で肌を均一にしなくてはなりません。
劣化した外壁の場合も直接塗料を塗っても染み込まない、そのため外壁の場合はシーラー等を用いて下処理をする、人間のメイクをするのも外壁の塗装をするのもプロセスは良く似ていました。
歳を取るとシワやシミを誤魔化すのに時間が掛かるように、外壁も劣化が進むと塗装をするのに手間やお金が掛かる、塗装で家がキレイになるともっと早く塗装をしてあげれば良かったと思えたのですが、妻がキレイにメイクをしても20年前の妻を知っている私としては複雑です。